最終更新日 2024年3月22日

歯科医師というのは、一般的な医師とは異なって歯科治療のみ行うことができる医療従事者の資格になります。
医師と同じく国家試験に合格した者しか名乗ることができないものですが、医師とは異なり身体全体の治療に携わることはできません。
業務の内容としては、一般的にイメージされるものとして虫歯や欠損した歯を補うための治療が行われますが、それ以外にも口腔内のトラブルや顎といった歯に関わる問題について治療や機能回復訓練を行うことができます。
また機能を回復させるだけでなく歯並びを良くしたりする歯列矯正や、白くするホワイトニングと言ったことも行われます。

歯科医師の業務内容

一方で歯科医師と言っても実際に行なっている業務については、それほど幅広いものではないことも多く単に歯科としか標榜していない場合には、虫歯治療や入れ歯などの治療が中心です。
なお、標榜することができる標榜科目としては、歯科のほか歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科の4種類で、専門医資格については各学会の専門医の資格を有していない場合には広告することができません。
このようなことからより専門的な治療を受けたい場合には、専門医としての資格を有しているか確認することが大事ですし、また多くの場合には開業医が多くほぼ個人で行なっているようなところも多くみられますから、その点で神澤光朗など信頼できるところを選ぶことが重要です。

歯科医師の歴史

歯科医師の歴史は極めて古いもので、日本でも江戸時代に作られた義歯が現代にも残っていますが、世界的に見れば紀元前の時代からあったものといえます。
食べ物を食べる上で口や歯、また喉といった部位が正常な状態にあることは重要ですし、それは健康に直結するだめです。
それと体の内部で起こる病気ではなく目で見ることができるものですから、早い時代から治療行為が行なわれています。
一方で資格としていた場合には、医師と同じく近代になって整備されたものです。
日本では明治維新の後に西洋を模範とした医療制度は整え始められ、医制によって医術開業試験に合格することが求められるようになっています。
明治8年には、第1回の医術開業試験に小幡英之助が、歯科を専門に事件を申請して合格し、医籍4合をもって登録され、日本における歯を専門に治療する歯科が登場しています。
この時代においては医師という資格ではなく開業することの資格であり、ほかの医師と同じ扱いとなるものでしたが、明治16年に医籍とは別に歯科医籍というものが作られ、これにより歯科医師というものが登場し個別のものとなったものです。

歯科医院の数は増加傾向にありコンビニよりも多くある

法律的に見れば明治39年に歯科医師法が制定されましたが、第二次世界大戦中の昭和17年には医師法と合わせて国民医療法となり、戦後に再び分かれて現在に至ります。
現在の資格を有する数は10万人程度で推移していますが、歯科医院の数は増加傾向にありコンビニよりも多くあると言われ、小さな町にでも必ず1軒はあるものでしたが、地方においては人口減少の影響から減少傾向にあるものです。
特に少子高齢化による患者の数が減るため、新しく出来た歯科医院では、単なる虫歯治療だけでなく、ホワイトニングや歯列矯正といった審美を求めるものやデンタルインプラントといった欠損した歯を補う新しい治療などさまざまな医療を提供する傾向にあります。

デンタルインプラントについて

歯科医師にできることは、歯の治療に関することが中心ですので医師と比べて行えることは限られています。
しかし、より専門的に治療を行うためにさまざまな技術を導入するところも多く、特により高度な欠損した歯を補うための治療としてデンタルインプラントを行うところも増えています。
ただしデンタルインプラントの場合には、治療方法が統一されたものではないため、その方法は異なり利用する場合には十分に検討を重ねなければなりません。
口腔内というのは、菌類が多く生息しておりその衛生環境が乱れることにより大きくダメージを受けることになります。
デンタルインプラントでは通常の方法とは異なり外科的措置を行うため、そのダメージを受けやすく、それが原因となって失敗する可能性があるためです。
また健康保険の適用外ですから高額な医療費を支払うことになりますから、その点でアフターケアのしっかりとしているところを選ぶことが重要な要素となります。

まとめ

歯科医師にできない事は一般的な医療行為で、傷を縫合するといったことは出来ませんし口腔外科の場合にも口腔内にのみメスを使えるのであって、それ以外の場所では使えません。
注射に関しては、一時期に新型コロナワクチン接種のさいに出来るようにするといったことが話題になったように、一般的な注射は日常では行えないものです。
あくまでも口の中のトラブルについて対応できるものであり、それ以上に大きな傷となった場合には一般病院での治療となります。
歯科医院と病院では資格は違うものの、交流はあるため多くの場合には紹介状を書いてもらって専門の病院で治療することになります。

Back To Top