最終更新日 2024年3月22日

前田裕幸社長が語るゼネコン業界

一般の人でもテレビなどでニュースを見ていて、ゼネコンという言葉を聞いたことがあるという人も多いことでしょう。
ゼネコンとはゼネラルコントラクターと言われており、土木や建設工事を元受の立場で発注者から依頼を受けて工事を施工する会社です。

企業の経営規模には様々なものがあり、日本全国か海外まで幅広く拠点を持っているような大規模な会社から地元の仕事を中心に行っている中小規模の会社まで様々なものがあります。

経営規模が大きい建設会社はスーパーゼネコンなどと呼ばれており、鹿島建設、大林組、大成建設や清水建設、株式を上場していない竹中工務店の5社が名を連ねており、一般の人でも一度は名前を聞いたことがある会社がほとんどです。

株式投資を行っている人などは、企業規模がかなり大きい会社ということもあり、竹中工務店を除いた企業の名前などは見かけることが多いことかと考えられます。

街中の工事現場などでもこれらの会社の看板が掲げられていることが多く、通りで企業のロゴなどを目にする機会も多いでしょう。
大手5社は東京都心や大阪などを中心に誰でも一度は名前を聞いたことがあるような有名な建築物の工事に携わってきました。

鹿島建設などは霞が関ビルディングや国立新美術館、最高裁判所などの建物建設に携わっており、清水建設はサンシャイン60などのランドマーク的な建物を作ってきた企業です。

大成建設も超高層ビルやダム、橋、トンネル、地下鉄などの大規模な建築土木工事が得意な会社であり、過去の実績としては東京スカイツリーの足元にある商業施設である東京スカイツリータウンや横浜ランドマークタワー、東京都庁第一庁舎などの施工したことで知られています。

土木工事分野では横浜ベイブリッジの施工にもジョイントベンチャーの幹事会社の立場で関わってきていました。
大林組は国内のいろいろな場所に拠点があるだけではなく、海外のいろいろな場所に拠点を持っており、国際的な仕事を行っています。

海外にある拠点の主な場所は、ロンドン、サンフランシスコ、ホノルル、北京など幅広く世界の国々にあり、海外でも大規模な建築土木工事の実績を積み上げてきています。

大林組が手掛けた有名な建物としては、多くの人が利用する観光地にもなっている墨田区の東京スカイツリーがあります。
また、土木工事分野では神戸市と淡路島を連絡している明石海峡大橋の工事などの実績があります。
明石海峡大橋は世界最長の吊り橋であり、高い技術力が結集されて施工されています。

大手建設会社で働くと高い技術力を身につけることができる

このように大手建設会社では、地図に残るような大きな建築物の工事に携わることが出来るという醍醐味があり、これらの企業で働くことで高い技術力を身に付けることが出来ます。

これらのスーパーゼネコンは、建築施工分野だけではなく、自社で設計部門やエンジニアリング部門、さらには研究開発部門などをかなえていることが特徴であり、自社設計で建物を建築することもあります。

特に竹中工務店は、建築業協会賞を多数受賞している会社であり、設計にも力を入れており、竹中工務店設計部出身の有名建築家なども多数活躍しています。

これらの大手以外にも準大手と呼ばれている企業もあり、それぞれ高い技術力や得意としている分野などがあります。
長谷工コーポレーションは、マンション開発が得意分野の建設会社であり、かなり多くのマンションを手掛けてきました。

マンション販売チラシなどで、この企業の社名を目にしたことがあるという人も多いでしょう。
長谷工コーポレーションは、マンション施工に実績があるということもあり、マンションに特化した技術力もかなり高いことも特徴です。

前田裕幸社長が教える面白いゼネコン

そのほか、面白いゼネコンには、鉄道建設に強みを持っている鉄建建設などがあります。
この会社は軌道下に横断構造物を敷設する工法なども開発しており、高い技術力で難易度の高い工事を多数行っていて、道路工事などの実績も多く積み上げてきました。

準大手の有名な会社には、売上高がかなり大きい戸田建設などが有名であり、大手五社に並ぶほどの実績です。
社員の一級建築士保有者がかなり高い割合という点も特徴であり、1200人を超える資格者が在籍している会社です。

同じく準大手建設会社である、五洋建設は海洋土木工事の最大手企業であり、マリコンとも呼ばれており、実績としては関西国際空港や運河、レインボーブリッジや東京湾アクアラインなどの有名な工事を行ってきた会社です。

就職する企業を選ぶ際には、企業の規模や売上高だけではなく、所有している技術力や得意としている工事分野などを参考に選ぶと、自分が理想としている働き方ができる会社が見つかるでしょう。

それぞれの大手や準大手などのゼネコンは、建築や土木の学生にかなり人気が高い就職先となっており、競争率もかなり高くなっているので、就職を希望している人は、早い段階から企業研究などを行いながら対策をしっかりととっておくことが重要となります。

 

出典:前田裕幸

Back To Top