最終更新日 2024年5月17日
●注文住宅で理想を形に
注文住宅のメリットは理想の家づくりが可能になることがあります。
自分の理想をそのまま反映させることが可能で、建売住宅にはないメリットがあります。
世界に一つだけの住宅は高い所有欲を満たせますし、お好みを反映させることが可能です。
ただ多くの場合において、セミオーダータイプを指しているのが現実です。
住宅仕様は建築会社側が設計し、設備の配置やカラー、グレードなどを依頼者が決定します。
完全オリジナルのフルオーダー物件を建てる人は、非常に少ないのが現実です。
もちろん富裕層であれば可能ですが、一般的な経済力で建てるのはお金・時間ともにかかりすぎてしまいます。
そこでセミオーダー物件が主流となっており、こちらは建売物件と価格がそれほど変わりません。
注文住宅の費用を抑えられる理由は、安価な素材を選択したり、こだわらないポイントは節約したりできるからです。
すべてのこだわりを反映させると費用は青天井になりますが、抑えようと思えば建売レベルまで抑えることもできます。
実際に依頼者の世帯年収を見ても、特別に多いわけではないです。
もちろん家を建てるからには相応の収入が必要ですが、超富裕層というわけではありません。
自分の好みを反映できるということは、予算を抑えることができるという意味です。
ただ予算は多めに用意しておくのが得策で、できれば頭金の割合を増やしたいところです。
頭金が多くなるほど借入総額は減りますので、審査の通過率が低くなるメリットがあります。
理想の住宅を手に入れるためには、何よりもお金が必要になるわけです。
●家が出来上がる様子を見ることができるメリット
建売住宅と比べたメリットには、建物ができあがる様子を確認できることがあります。
建売住宅はすでにできあがっている建物を購入しますが、注文住宅は一から見ることができます。
自分の家がどのようにできあがるのか見られることは大きな喜びでしょう。
できあがるまでは賃貸物件などを借りる必要がありますが、待っている期間も楽しいものです。
建売住宅はすぐに入居できる魅力がある反面、できあがる様子を見ることはできません。
両者には一長一短がありますが、近年は注文住宅を希望する方が増えてきています。
昔は高嶺の花と考えていた人も、意外と安く建てられることを知ったためです。
家には誰しもこだわりがあるもので、こだわりゼロという人はいないでしょう。
主要スペースを豪華にしつつ、あまり使わないスペースは予算を削ることができます。
●こだわるポイントを事前に明確にしておくと良い
つまり最初に設定した予算内で建てるようにすれば問題ないわけです。
ただ途中で追加費用が発生する可能性はないとは言えませんので、予算より低く見積もっておくのが得策ではありません。
予算ギリギリで依頼してしまうと、あとから追加したい施工内容が出てきたときに対応できなくなります。
あとからグレードアップしたい箇所が出てきたときは、妥協できるポイントも洗い出してみましょう。
まだ施工が進んでいない部分に関しては、グレードダウンするなどして対処できます。
当然ながら建物は豪華にするほど高額になりますし、逆に質素にすればリーズナブルに抑えられます。
いずれにしても、こだわりポイントは事前に明確にしておく必要があるでしょう。
こだわりたいポイントはたくさんあるでしょうが、それらに優先順位をつけておくのが得策です。
そうすれば妥協できないポイント、妥協してもよいポイントが明確になってきます。
注文住宅にはさまざまなメリットがあり、最初の選択肢にする人が増えてきました。
しかし入居するまでに時間がかかる点はよく考慮しておきましょう。
●土地探しに時間がかかる点や周辺アクセスもポイント
土地探しにも時間を要することを考える必要があるので、期間は多めに見積もっておく必要があります。
特に土地探しはスムーズに行かないことが多く、探すだけで数ヶ月以上要するケースは少なくありません。
家を建てるときは建物自体の利便性を考えるでしょうが、周辺アクセスも重要なポイントです。
通勤・通学で不便を感じてしまうようでは、マンションやアパートのほうがよいという結果になりかねません。
家づくりで自分の理想を反映させるということは、それだけ面倒が増えてしまいます。
すぐに住みたいという状況では、建売住宅を選んだほうがよいケースは多いでしょう。
ローンは無理をしない範囲内で組む必要がありますので、よくシミュレーションをしておいてください。
理想の家づくりをしたくても、ローンが通らないと叶わないことです。
住宅を購入するときはほとんどの人がローンを利用している現実があります。
利息を抑えるためには短期返済をしたいところですが、そうなれば毎月の負担額は増えてしまいます。
毎月の負担を抑えるには長期返済にする必要がありますが、すると今度は利息が大きくなるでしょう。
毎月の負担と総支払い利息を考慮しながら、無理のないローンを組むことが重要になります。
頭金はなるべく多く確保するのが好ましいですが、貯金をすべて使い切るのは得策ではありません。